暗闇でも安全を保つ蓄光シリコーン

公開日 2022.09.26
暗闇でも安全を保つ蓄光シリコーン

蓄光とは、光を蓄えることにより消灯後、日没後も発光を続けることです。古くから蛍光灯のスイッチひもや目覚まし時計の文字盤などでも使用されてきました。

この蓄光性をシリコーンゴムに持たせたのが蓄光シリコーンです。

長時間発光と自由な加工で可能性が拡大

単にシリコーン素材に蓄光材を混練することで蓄光シリコーンは作れますが、普及はできていません。

それは多くのメーカーが製造する蓄光シリコーンは発光時間が4~8時間と短く、用途が限定的であったことによります。

当社が開発した蓄光シリコーンはコンパウンドに蓄光材を混練することで、12時間の発光を実現しました。(製品形状、用途、蓄光剤の種類により異なります)

とくに日没の早い冬季は、児童の帰宅やペットの散歩、ランナーの安全確保に威力を発揮しています。

園児用蓄光ワッペン
園児用蓄光ワッペン

様々な形状に成形でき、また人体に安全で耐熱性の高いシリコーンゴムの可能性は無限で、多様な商品アイデアを実現することが可能です。

また、高輝度蓄光テープは、ご利用者様が自由にカットして使用することができるため住宅内の通路、お子様のカバンや靴など多くの活用が見込まれています。

蓄光テープ
高輝度蓄光テープ

シリコーンの高い耐候性によりさらに用途が拡がります

アクリル(PMMA)、塩化ビニール(PVC)、エポキシ樹脂(EP)、PETなどの樹脂と蓄光材を混練することで蓄光樹脂は製造できますが、熱や紫外線により早急に劣化し、蓄光能力を失っていきます。

野外に設置された古い樹脂製品が黄変し、風化している姿を見かけたことはありませんか。高い耐候性を持つシリコーンゴムは長期間にわたって高い蓄光能力を維持することが可能です。

ここでも、他の樹脂製品に対し、シリコーンの無限の可能性を感じることができます。

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