歯茎に優しいシリコーン義歯

公開日 2023.09.05
歯茎に優しいシリコーン義歯

シリコーン義歯とは?

シリコーン義歯は、主に義歯や歯科補綴に使用される素材の一つです。 通常の入れ歯の義歯床に比べて柔らかいため、「入れ歯が当たって痛い」とお悩みの方にはおすすめの義歯になります。

義歯

素材と特徴

シリコーンは柔軟で伸縮性があり、耐久性がある合成ポリマーの種類です。 これにより、シリコーン義歯は自然な噛み合わせや嚥下の動作をサポートし、口腔内の組織に正しくフィットします。シリコーンは、柔らかさと耐久性を抑えているため、歯肉や粘膜への負担が軽減され、長時間の使用でも快適な装着感を提供します。

シリコーンイメージ画像

シリコン義歯のメリット

1.入れ歯が口内に当たる際の痛みが軽減される

歯ぐきと接する部分がシリコン素材になることで、クッションの役割を果たします。
固い義歯床が歯ぐきや口内の粘膜に当たって痛むという不快感や、トラブルを軽減することができます。

2.よく噛めるようになる

固い義歯床では、食べ物を噛むときなどに圧力がかかると、さらに痛みを感じやすくなってしまいます。しかし、シリコーン素材にすることで、圧力が軽減し痛みが少なくなります。入れ歯にしてから食事がストレスになっていたという方も、食欲が以前のように復活するかもしれません。

3.吸着力があり、あごの骨が少なくてもフィットする

シリコン素材は、通常の義歯床と比べて適度な弾力感があり、歯ぐきとしっかり吸着します。顎の骨が吸収されて少なくなり、顎堤(歯茎の盛り上がった部分)がない場合でも入れ歯が比較的安定しやすくなります。

義歯のメリット

シリコン義歯のデメリット

1.定期的な調整が必要

入れ歯はどのタイプであれ、どうしても顎の骨が徐々に痩せて顎堤が低くなってしまいます。
いくら吸着力が高いとはいえ、いずれは合わなくなってしまうことが多いです。
そのため定期的な調整が必要になります。

2.金属床と比べると汚れがつきやすい

シリコンは分子的に疎なため、金属の床に比べて汚れが付きやすい素材です。
清掃を怠って汚れたまま装着していると、取り除くことが困難になり歯周病などにも繋がります。
そのため毎日こまめに清掃することが必要となります。

3.保険は適用外

シリコーン義歯の作成は保険適用外になります。歯科医院によって金額に差があります。
シリコンを貼り付ける料金として、10~20万円が相場で、義歯製作費用は別途かかります。

義歯のデメリット

まとめ

シリコーン義歯は、入れ歯の義歯床による痛みにお悩みの方にはぜひおすすめの技法です。
メリット・デメリットをよく考えて、まずは今使っている入れ歯をシリコン義歯に改修できるのかどうか、入れ歯専門医に相談してみましょう。

 シリコーンテクノはシリコーンゴムをコア事業とし、各種精密部品を製造・販売しています。耐熱性の特性を活かした、義歯をはじめ医療用品のの製造実績もございます。

長年培ってきた経験と技術を基に高精度の精密シリコーンゴムをお届けします。シリコーンに関することならなんでも、お気軽にご相談ください。


<参考文献>
『シリコーンとシリコーンの科学』B&Tブックス日刊工業新聞社
『シリコーン大全』日刊工業新聞社
『わたなべ歯科医院』公式サイト

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