【SDGs】使い捨てない保存容器「シリコーンバッグ」

公開日 2023.09.21
【SDGs】使い捨てない保存容器「シリコーンバッグ」

持続可能な世界の実現を目指す国際目標のSDGsには「2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する」というターゲットが設定されています。

作り置きした料理を冷凍保存する際に、ラップやジップ付きのビニール袋を使う方もいらっしゃると思います。基本的には、これらは使い捨てで、プラスチックごみとなってしまいます。よって、SDGsで設けられたターゲットに悪影響を及ぼしていることが問題視されています。

そこで、今回ご紹介するのが、使い捨てない保存容器「シリコーンバッグ」です。

シリコーンバッグとは・・・

シリコーンバッグとは、洗って繰り返し使用できる耐冷性、耐熱性に優れたシリコーン素材の保存容器です。冷凍から湯煎まで幅広く活用でき、食材などがくっつきにくく取り出しやすいので調理しやすいのが特徴です。

また、シリコーンバッグの魅力は、ゴミを減らせる点です。使い捨てずに洗って繰り返し使うというので、ごみ削減に繋がります。半透明で中が見えるので、プラスチックと同じように使用できるのも大変便利です。

これまで食品の保存に多用していたラップなどの使い捨て用品や、プラスチック容器などを使用しなくていいので、エシカルな日用品として注目されています。

使用例

保管

冷蔵保存・冷凍保存が可能です。密閉性が高く、あらゆる食材や料理を保存できます。薄型で縦向きに収納することができるため、冷蔵庫の中でもかさばりません。

温め

シリコーンバッグで保存したものは、そのまま電子レンジで解凍したり、温めたりすることができます。食材を移し替える必要がないため調理がスムーズに。

蒸す

沸騰したお湯の中に食材を入れたシリコーンバッグを入れ、しばらく放置すると蒸すことができます。野菜だけでなく、肉や魚の低温調理にも最適です。

シリコーンバッグの選び方

シリコーンバッグは、ネットショッピングで手軽に購入することができますが、中には安価な類似品などもあるため注意が必要です。使い勝手が悪いシリコーンバッグを購入してしまうと、かえってストレスとなる可能性もあります。高価でも便利で長持ちするシリコーンバッグを購入した方が、結果的に費用対効果が大きいでしょう。

また、シリコーンバッグを購入する際は素材を確認し、安全性が高い商品を選びましょう。シリコーンバッグと表示されているものの中には、安価なEVA樹脂によって作られている商品や、ロック部分にプラスチックを使用している商品もあります。エコで安全性の高いものを選ぶためには、信頼できるメーカーのシリコーンバッグを購入しましょう。

まとめ

限りある地球資源を大切にするためにも、これまでの使い捨てを見直し繰り返し使えるものを選び長く使うことが必要とされています。

私たちができる身近な取り組みとして、まずはシリコーンバッグを利用してみてはいかがでしょうか?


<参考文献>
『シリコーンとシリコーンの科学』B&Tブックス日刊工業新聞社
『シリコーン大全』日刊工業新聞社

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