「SDGs(持続可能な開発目標)」とは、2030年までの達成を目指す、世界共通の目標のことです。SDGsの詳細は前回の記事【SDGs】使い捨てない保存容器「シリコーンバッグ」をご確認ください。
このSDGsが掲げられたこともあり、プラスチック製品の代替品としてシリコーン製品の人気が高まっています。今回はそんなシリコーンの環境負荷について解説します。
CO2の排出量が少ない
シリコーンは、石油を原料とするプラスチックと違って炭素をほとんど含まないので、燃やしてもあまりCO2を排出しません。そのため、燃焼した際にCO2の排出量が少ないという特性があります。
他の素材と比較しても温室効果ガスの排出量が少ないため、環境に対する負荷もかかりにくいです。
毒性が低い
シリコーンは毒性が低いため、人体には無害でアレルギー反応が少ない素材です。人体には無害でアレルギー反応が少ないと考えられています。そのため、赤ちゃんの食事用エプロンや食器などの素材として使われています。環境や自然への毒性も低いため、環境負荷もかかりにくいと言えるでしょう。
手入れが簡単
シリコンは汚れや臭いが付着しにくい性質があるため、後片付けがとても楽です。さっと洗えばきれいになり、いつも衛生的に使えます。手入れが簡単なため、水や洗剤の使用量が少なくて済み、環境に優しいといえます。また、ガラスやプラスチックのキッチン用品は割れやすく、木や竹などの天然素材はカビやゆがみが生じて使えなくなることもあります。しかし、シリコン製品は非常に耐久性に優れ、手入れも簡単なので、長く使用することができます。
長く使用できる
シリコーンで製造された製品は長持ちしやすいです。長持ちしやすいのは、耐熱性・耐寒性・耐久性に優れているといった特性があるからです。製品にもよりますが、-70℃〜200℃という広い温度帯で使用することができます。様々な用途で長期間使用できます。そのため、ゴミとして排出されるケースが少なく、環境負荷を減らすことに繋がります。
まとめ
シリコーンはCO2排出量削減の観点でいうとプラスチックよりも環境負荷が低いです。また、シリコーン製品は耐久性に優れているので、長期間使用することでゴミの削減にも繋がります。
SDGsの達成に向けて、私達の日常生活にシリコーン製品を取り入れてみてはいかがでしょうか。
<参考文献>
『シリコーンとシリコーンの科学』B&Tブックス日刊工業新聞社
『シリコーン大全』日刊工業新聞社
『SDGsってなんだろう?』 日本ユニセフ協会