ソフトコンタクトレンズに使われている「シリコーンハイドロゲル」という素材を聞いたことはありますか?どこかでこの名前は聞いたことがあるかもしれませんが、この素材がどのような特徴を持っているか知っている方は少ないのではないでしょうか。今回は、シリコーンハイドロゲル素材について解説します。
シリコーンハイドロゲルとは?
シリコーンハイドロゲル素材とは、シリコーン素材とハイドロゲル素材を組み合わせたものです。酸素透過率が高く、従来のものと比較して、目の負担を軽減できる素材です。水分を含んだソフトコンタクトレンズ(ハイドロゲルレンズ)は、柔らかいので装用感が良く、ズレないなどの長所があります。しかし、酸素を十分に透過しないという短所もありました。そこで、これまでの素材にシリコーンを混合したシリコーンハイドロゲルレンズが開発されました。
メリット
シリコーンハイドロゲルレンズは、従来の素材のソフトコンタクトレンズに比して酸素の透過率高いと言われています。角膜はたくさんの酸素を必要とします。従来の素材のソフトコンタクトレンズを長時間装用すると、角膜が酸素不足を生じることがあります。しかし、シリコーンハイドロゲルレンズでは、そのようなことがほとんどなくなります。
デメリット
シリコーンは疎水性(親油性)であるため、涙を弾き、脂質がレンズにくっ付きやすいという問題が起こります。そのため、2週間タイプなど定期的に交換するタイプのレンズでは、日々のケアがより大切になります。きちんと付着物を落とさないと、付着物によってレンズが曇り、目のトラブルの原因となることもあります。なので、通常のソフトコンタクトレンズのケアと同様、ケア前には必ず石鹸でよく手を洗い、レンズに油分が付着しないよう、注意することが大切です。
まとめ
シリコーン素材とハイドロゲル素材を組み合わせることで、従来のものと比較して、目の負担を軽減できるコンタクトレンズが開発されました。このようにシリコーンは他の素材と組み合わせることで、更に効果を発揮することもあります。
シリコーンテクノはシリコーンゴムをコア事業とし、各種精密部品を製造・販売しています。長年培ってきた経験と技術を基に高精度の精密シリコーンゴムをお届けします。シリコーンに関することならなんでも、お気軽にご相談ください。
【参考文献】
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 https://acuvuevision.jp/
株式会社メニコン https://www.menicon.co.jp/