前回の記事でシャンプーに入っているシリコーンの効果についてご紹介しました。
シャンプーに入っているシリコーンは大まかに4種類に分類できます。
今回はシリコーンの種類ごとの特徴と表事例をご紹介します。
ジメチルシリコーン
ジメチコンやジメチコノールといった一番基本的なシリコーンです。 主にシャンプー・トリートメント・スタイリング剤に入っています。 分子量が小さいものから大きいものまであり、高分子のものほど髪に吸着しやすく、しっとりとした感触に、分子量の小さいものほど軽くサラサラした質感になります。また、吸着力の高いものほど、洗浄時に落としにくくなります。
表示例:ジメチコン
揮発性シリコーン
文字通り揮発性(蒸発する)のあるシリコーンです。 主にシャンプー・トリートメントに入っています。 コーティングするためではなく、高分子のシリコーンを他の成分と混ざりやすくするために使われます。またさっぱりした使用感で、塗布時のべたつきを抑えたり伸びをよくします。
表示例:シクロメチコン、シクロペンタシロキサンなど
アミノ変性シリコーン
毛髪に吸着しやすくするためにカチオン化されたシリコーン。 主にトリートメント・スタイリング剤に入っています。 カチオン化度が高いほど、また分子量が大きいほど髪への吸着性が高くなります。吸着性が高いほどコンディショニング効果も高くなりますが、その分洗髪時に落ちにくくなります。やはり表示名からカチオン化度や分子量を見分けることはできません。
表示例:アモジメチコン、アミノプロピルジメチコンなど
ポリエーテル変性シリコーン
ジメチコンに界面活性剤をくっつけたものです。(高分子シリコーンを希釈) 界面活性剤の効果で水へのなじみがよく、洗い流しやすいシリコンです。洗髪時や髪が濡れている時のきしみの緩和、また乾いたあとの髪のパサつきを抑え、シャンプーの泡質改善にも使われます。水溶性シリコーンとも呼ばれるシリコンです。
表示例:ジメチコンコポリオール、ポリシリコーン13
まとめ
シャンプーに入っている4種類のシリコーンの特徴と表示例をご紹介しました。
これを機にシャンプーボトルの裏の成分表示を確認してみてはいかがでしょうか?
【参考文献】
HairHapi https://www.shampookantei.com/