ゴムとシリコーンの違い

公開日 2023.12.12
ゴムとシリコーンの違い

「ゴムとシリコーンは同じですか?」先日、こんな質問を受けました。 確かに、弾力があり、水に強く、耐久性もあるので、シリコーン = ゴムと思いますよね。ゴムにはさまざまな種類があります。生活に身近な種類として挙げられるのが「合成ゴム」と「シリコーンゴム」です。果たして、本当にシリコーンとゴムは同じなのでしょうか?今回はその違いを解説します。

シリコーンとゴムの違い①

ゴムとシリコーンの主な違いは、ほとんどのゴム形態の骨格には炭素-炭素結合が含まれているのに対し、シリコーンの骨格にはケイ素と酸素が含まれています。そこに有機基が結びつき、高温・低温に強い「耐熱性・耐寒性」、紫外線にさらされても劣化しにくい「耐候性」、水をはじく「撥水性」など、様々な特性を発揮します。

シリコーンとゴムの違い②

ゴムもシリコーンもエラストマーです。 それらは、一般に弾性と呼ばれる粘弾性挙動を示す高分子材料です。 シリコーンはゴムと原子構造で区別できます。 さらに、シリコーンは通常のゴムよりも特別な特性を持っています。 ゴムは天然に存在するか、または合成することができますが、シリコーンは合成のみです。

シリコーンゴムとは

ゴムは、おおまかに天然ゴムと合成ゴムの2つに分かれます。 天然ゴムは、ゴムの木の樹液から作られたものを指します。 一方、合成ゴムは、それ以外の化学的に作られたゴム全般を指します。シリコーンゴムは、シリコーン樹脂のうち、ゴム状のものを指し、シリコーンゴム、ケイ素ゴムとも呼ばれます。シリコンーゴムは樹脂でもプラスチックでもなく、ゴム素材の一種です。 ケイ素であるシリコーンを指す場合は、原子量が28.1のSi元素で、元素の一種となります。

まとめ

上記の説明のように、ゴムとシリコーンは別物です。しかし、シリコーンゴムは合成ゴムの一種です。これが質問の答えになります。

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