シリコーンのカタチ

公開日 2023.12.25
シリコーンのカタチ

シリコーンはケイ素を構成元素の一つとして含有する有機ケイ素化合物です。 無機物と有機物の性質を兼ね添え、オイル・パウダー・ゴム・レジンなど実は様々なカタチがあります。
今回はシリコーンのカタチによる違いを解説します。

オイル

シリコーンオイルは基本的に無色透明な液体です。水のようにサラサラしてものから、水あめのようにトロッとしたものまで数多くあります。性質は耐熱性、耐寒性、電気特性、耐水性、耐薬品性などがあります。また、離型性、撥水性、消泡性といった一般の合成油などに見られない特性も兼ね備えています。このため、輸送機、化学、化粧品、繊維にいたる幅広い分野で使われています。

パウダー

潤滑性、衝撃吸収性、光拡散性、耐熱性など、優れた特性を併せもっています。 合成樹脂や各種ゴム、塗料、インキ、コーティング剤といった様々な製品に添加することにより、シリコーンならではの優れた特性を付与します。 また、パウダーの中にも種類があり、シリコーン複合パウダー、シリコーンゴムパウダー、シリコーンレジンパウダーなどがあります。

ゴム

シリコーンゴムは、他の有機系ゴムにはない数々の特徴を備えています。 特に、耐熱性、耐寒性、耐候性、電気特性などに優れています。 そして、自動車、電気機器、レジャー用品、食品まで多岐にわたる分野の様々な製品に活用されています。 シリコーンゴムは製品の高品質管化、高機能化を実現し、製造工程の効率化や省エネルギー化などにも貢献します。

ゴム

レジン

温度域200度以上でも耐えられる非常に優れた耐熱性を有しています。そのため、200度以上で使われる塗料用ビヒクルなどに使用されます。 (ビヒクルとは顔料を分散させるための液状成分のこと。)また、耐熱性にも優れているため、野外暴露による劣化にも強いです。 耐熱塗料は用途、素材、温度域などにより、様々な品種構成があります。その中でも特にシリコーンレジンは、幅広い製品に使用される優れものです。

レジン

まとめ

シリコーンは非常に軟らかいものから硬いものまで作ることができ、ゴムや樹脂、オイルなどさまざまなカタチがあります。そして、カタチを変えて、多彩な産業分野で活用されています。

シリコーンテクノはシリコーンゴムをコア事業とし、各種精密部品を製造・販売しています。耐熱性の特性を活かした、自動車用の重要精密部品の製造実績もございます。

長年培ってきた経験と技術を基に高精度の精密シリコーンゴムをお届けします。シリコーンに関することならなんでも、お気軽にご相談ください。


【参考文献】
技術大全シリーズ シリコーン大全 
 著者 山谷正明 監修 信越化学工業 編著

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